1月3日

熊金太特派員です。元旦に引き続き九州南部地方よりお届けいたします。

こちらは今日もいいお天気です。

九州南部のこの地方では畜産が盛んです。夏になると飼料となるトウモロコシ畑が広がります。

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人口に負けず、牛の頭数も多いので町中に牛さんの香りが漂っています。

 

こちらは“田の神さぁ”です。(たのかんさぁと読む)

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こちらは烏帽子をつけた上品なたたずまいをしており神官を模して作られているようです。この“田の神さぁ”は江戸中期の享保年間に作られたもので、この時期に開田、用水路の建設などがはじまりました。

この地域には他にも“田の神さぁ”があちこちにあります。神官だけでなく仏像を模したものや自然石を祀ったものなど様々な形態のものがあり、薩摩藩では18世紀より豊作をもたらす神様として大事にされてきました。

“田の神さぁ”が作られた頃のこの地方では、霧島の噴火や天災などが原因で不作が続き人々の生活は大変厳しい状況でした。農民らは“田の神さぁ”に豊作の願いをこめて祈りをささげていたようです。現存している“田の神さぁ”には昔の人たちの思いがあふれています。

以上、熊金太特派員がお伝えしました。

熊金太は五月の節句人形シリーズです。商品につきましては改めてお知らせいたします。