立春

春の枝に花あり 夏の枝に葉あり

秋の枝に実あり 冬の枝に慰あり花散りて後に 葉落ちて後に

実失せて後に 芽は枝に顕はる

 

嗚呼 憂いに沈むものよ 嗚呼 不幸をかこつものよ

嗚呼 希望の失せしものよ 春陽の期近し

 

春の枝に花あり 夏の枝に葉あり

秋の枝に実あり 冬の枝に慰あり

内村鑑三「寒中の木の芽」

 

寒さ厳しいこの時季は気分も落ち込みがち…けれども季節は間違いなく巡ってくる。

ならばせっかくだから、冬ならではの愉しみをみつけよう!

↓こちらはクレマチス・シルホサ。真冬に、かわいい花をつける。

花が終わってからは、ふさふさの綿毛みたいな種が楽しめるところもお気に入り。

季節外れの花を咲かせているのは剪定の時期をむかえたミニバラ。

花を咲かせてくれるのはうれしいのだけれど…お・ん・だ・ん・か の5文字が頭をよぎってしまう。

花が身近にあるだけで気分もウキウキ。

なんだか気持ちが豊かになってくる。

寒い時季の草花は身を低くして目立たない。

けれども暖かくなった途端、いきおいよく伸びてくる。

土の中ではきっと、根っこを張り巡らせている最中なのでしょうね。