城下町散策~日出城址・隅櫓

日出城址に建つ、こちらの櫓、実は全国でもここ日出城でのみ見られる大変珍しいものなのです。現在の移転後の場所ではなく、もとは本丸の北東(鬼門)に位置していたことから鬼門除けのために隅を欠いたかたちをしており、櫓隅櫓(すみやぐら)、または鬼門櫓と呼ばれています。石垣も現在の写真のものとは異なって、当時は石垣までも隅を欠いていたそうです。

↓一階内部の様子。7.95メートル四方の正方形をしていますが、北東(であった)の隅だけが欠けているのがわかります。

 

一階から二階を見上げたところ。復元するにあたって当時の木材が可能な限り使われているそうです。長い年月を経た木の風合いには貫禄があります。

二階より一階をみたところ。

桜の季節は日出城界隈はたくさんの桜で覆われます。

取り壊しの危機をくぐりぬけ、大切に保存に努めた先人達のおかげで、今もこうやって貴重な建造物をみることができるのです。