蟹と金魚
久しぶりにゆっくりと池を眺めていると、池の中に蟹がいた。
慌てて捕まえたつもりが、なんなく蟹は足を1本はずし何処やら素早く逃げてしまった。
それから数日した朝、1番大きかった金魚がお腹を上に浮かんでいた。
もしかして蟹が・・・・予想どおりお腹には切られた後があった。
よくよく観察すると同じ金魚ばかりが一団となって泳ぎまわっているのに気付いた。
早速、池の中をさらえて掃除した。
今まで石の下に隠れていると思った金魚は何処にもいない。
底に小さな一匹の金魚の頭だけが残っていた。
数えてみると全部で七匹になっていた。やれやれ、後は蟹のおなか?それともいたち?ねこ?