致道館~前編

1858年(安政5年)に15代日出藩主、木下俊程の命により日出城内の二の丸に開校しました。

県指定史跡のこちらは木造2階建て、門を含め家屋全体が旧態のまま残されており、現存する県下唯一の藩校でもあります。

↑こちらは先生方の部屋。

致道館では8歳以上の子弟は必ず入学し、終了の期を設けないなど広く教育を施しました。明治4年(1871)の廃藩まで続き、わずか13年の間におよそ250名の子弟が学んだとされています。

↑先生方の部屋の隣にはお殿様の部屋。志高いお殿様は自ら教鞭を揮ったそうです。

開校当時の通達によると読書、習字などの学問を修めるだけでなく、礼節、道徳を尊重する人間づくりが行われていということです。

日出中学校の校内にある樹齢400年以上の大サザンカ。サザンカのそばにかつての致道館はありました。

昭和26年(1951)、日出中学校の開設に伴い、現在の場所に移築されたそうです。

この町花、町木である大サザンカ、通常の野生品種は白色ですが、この花の花弁先端部は紅色を帯びており、かなり古い時代にも園芸品種のサザンカが存在していたことを示す貴重な木でもあります。

さて、次は生徒たちの宿舎でもあった二階へ。

 

次回へつづく・・・